ニュースでも取り上げられている「食品ロス」問題。
少しでも削減できるように、なにかご家庭で取り組んでいることはありますか?
言葉は聞いたことがあるけどよくわからない、
企業や食品販売店がすることじゃないの?と思われていませんか?
実は私たちの毎日の生活の中でちょっとだけ意識するだけで、取り組める問題なんです。
日々食品を買いに行く、ご飯をつくる、食べる。
その行動の中にも、食品ロスにつながる可能性があるからです。
この記事では、毎日の生活の中で、無理なくとりくめる方法をご紹介していきます。
読み終えたときには、食品や食事の選び方が変わってきますよ。
「食品ロス」ってどんなこと?
「食品ロス」とは、まだ食べられるのに捨ててしまう食品のことです。
多くの食品が、売れ残ったり期限切れなど様々な理由で廃棄されてしまっています。
640万トン以上の食品が、年間で破棄されている現状です。
そのうち、家庭からは約290万トンも廃棄されています。
食品ロスで起こる問題は?
では、これだけ多くの食品が廃棄されるとどんな問題がおこるのでしょう?
- 多額のごみ処理費用がかかる
- ごみを燃やすことでCO2が排出され、灰の埋め立ての問題が起こる。
- 多くの輸入に頼っているが、その多くを捨てていることになる。
- 多くの食品が捨てられている一方、世界には食事に困る多くの人がいる。
意外としている「食品ロス」
私たちが何気なくしていることが、実は食品ロスへつながってしまっています。
食品ロスの問題は、企業などの努力だけではなく、食品を買ったり食べたりするすべての人の努力が必要になる問題なのです。
では、日常のどんな行動が食品ロスを生んでいるのか見ていきます。
- 外食時:食べきれない量を頼んでしまい、残してしまう。
- 購入時:セール品やまとめ買いで、使い切れない量を買ってしまう。
- 保管時:同じものを購入してしまう。期限を把握していない。
- 調理時:食べきれない量を作ってしまう。食材を調理するときに捨てる部分が多い。
思い当たる行動はありませんか?
どれも、日々すこしだけ意識して取り組めば、ずいぶんとムダが省けるようになります。
次はそんな取り組みかたのコツをお伝えします。
家庭で、無理なく取り組めること
食品ロスが大事な問題なのはわかったけど、難しいことはしたくないと、思いませんか?
まずは、無理なく自分ひとりで始められる方法を試してみてください。
外食時のヒント
- 食べられる量を注文する。
あまり食べられそうにないときや、量が多いときはとりわけたりして食べきるようにしましょう。 - あまったものは、可能な限り持ち帰る
衛生上、持ち帰りのできない店舗もあります。
確認したうえで持ち帰りましょう。
購入時のヒント
- 買うものをリストアップしておく。
無駄な買い物を防げるので、家計にもやさしいですね。 - 陳列棚の前から商品を取る
商品は後ろに新しいものを補充しています。
新しいものを取りがちですが、前に置いてある商品はいずれ廃棄されてしまうかもしれません。数日しか違わないなら、前からとるようにしましょう。 - 期限間近で値下げになっているものを、積極的に購入する。
店頭に置けなくなったものは廃棄されてしまいます。
「賞味期限」が間近な商品は、切れてもまだ食べられるものです。
「賞味期限」についてはこちらも参考にしてください。
保管時のヒント
- 新しいものを後ろへ入れる。期限の短いものは前に置く。
新しいものを後ろへ入れることで、食べ忘れを防げます。
ただし、「賞味期限」が近いものは、前に置くことで目につくようにします。
「早めに食べる」と書いたトレイや浅いボックスをおくと家族にもわかりますね。 - 冷蔵庫や引き出しなど、しまうときは7割を目安にしまう。
開けたら全食品が見えるのが理想です。
見えることで、同じものを買ったり食べ忘れを防げます。 - 冷蔵庫の開け閉めは減らす。
食品の劣化を早めるので、冷蔵庫は最低限の開閉にします。
温度変化が少ないので、電気代も節約できます。
調理時のヒント
- 献立を考える時は、賞味期限の近い食品をチェックしてから決める。
使い忘れを防げるのはもちろん、いつも作らないようなレシピに挑戦するきっかけになることもありますよ。 - カットや皮むきなど、捨てる部分を意識する。
皮を薄くむく、メニューによってはむかずになど、工夫をして捨てる量をへらしてみましょう。
一日を終えて、生ごみの量が少なくなると達成感も得られますよ。 - 食べきれる量でつくる。
多めにつくると食卓は豪華になりますが、廃棄の可能性が高くなります。
「もっと食べたいな」と思えるくらいの量で食事を終えると、健康にもつながりますね。
それでも食べきれなかったら、リメイクして翌日の昼に使うなど、あらかじめ余る場合の利用方法を考えておくといいですね。
店舗などの廃棄されるものを利用する
家庭内だけで消費量をコントロールすること以外に、店舗や企業を利用することで食品ロスの削減に協力できます。
訳あり商品などを扱う専門店を利用する
箱つぶれ、期限切れ、過剰在庫、倒産などの理由で、販売することができなくなった商品を扱ってる店舗です。
積極的に利用することで廃棄をふせぐことができますね。
エコイート https://www.mottainai-ichiba.org/store/
エコロマルシェ http://ecolomarche.com/index.html
飲食店で余った食品を買う(アプリ)
便利なアプリもでているので、近くに店舗があれば夕食のおかずに利用するなど廃棄を防ぐために協力できますね。
Reduce Go https://reducego.jp/
定額制月1980円で一日2食までテイクアウトできる。
TABETE https://tabete.me/
都度支払いで商品ごとに値引き額が違います。
まとめ
「食品ロス」について、取り組めそうなことは見つかりましたか?
- 「食品ロス」は、少しの意識で削減できる。
- 外食では残さない量をたのむ
- 買いものは在庫を把握する。
- 賞味期限を意識する
- 訳あり食品を上手に活用する。
このことを、意識するだけで変わることがあります。
「食品ロス削減」の意識が、生活に定着するといいですね。